「ありがとう いつもあなたに ありがとう」
という、夏井先生だったら全文字添削しそうな五七五が書いてあるのは、大阪でよく行く銭湯のシャンプーボトルだ。
でっかい業務用のパッケージにひらひらした書体でプリントしてあって、謎の世界観である。
“いつもあなたに”は百歩譲ったとしても、“ありがとう“は絶対一つでいいだろ、、、五文字分もったいねぇ、、、と思いながら、いつも髪を洗っている。
なぜか、いつからか、これを
“走馬灯 いつもあなたに ありがとう”
と上の句を変えて頭の中でぼんやり繰り返すのが、この銭湯で髪を洗う時の変なクセになってしまった。
辞世の句?って感じだけど、多分、夜市の歌詞に引っ張られたんだと思う。
件のシャンプーボトルを見るときは大抵ライブ前夜なので、緊張感とか高揚感、長距離移動の疲れとか色々合間って生まれた、心の一句なのである。
これは意外と大げさじゃない。
世界中で沢山のライブが行われているけど、何年経っても焼きついて離れないような、その場にいられて幸運だったと思えるようなステージには、そう簡単には出会えないものだと思う。
ライブをするからには、そういうライブをしたい。
自分の心情とか、誰と行くとか、今日天気悪いなとか、色んなことが気持ちに乗っかりながら皆ライブハウスのドアを開くものだと思うけど、始まった途端にそんなこと関係なくなっちゃうライブをしたい。
来てくれた人が何十年経っても思い出すような、それこそ走馬灯の一つになるような、そんなライブをいつかしたい。
今度のワンマンも、そうありたい。
そんなライブができた時、僕は思うだろう。
ありがとう、いつもあなたにありがとう、と。
吉﨑
GOODWARP new AL『Somewhere In Between』release oneman live!
〜今夜一緒に潜らないか〜
2025.2.8(土)東京 渋谷clubasia
2025.2.15(土)大阪 難波Yogibo HOLY MOUNTAIN
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