境界線

僕もソングライターらしく、起き抜けにメロディが思い浮かぶことがある。

 

昨日もそうだった。

目が覚めたらなんとなくスラスラっと出てきた。

一筆書きで書いたみたいな、いい感じに無駄のないメロディ。

 

そして思う。

 

あやしい、、本当に俺のアイデアか、、、?


思い出せないだけで、他人の曲なんじゃないか?

だとしたら誰だ?

CreepyNutsか??(ドラマ”不適切にもほどがある”最近ハマってる)

こんな感じの曲どっかで聴いたっけ俺、、、

 

と、そこからサブスクの再生履歴を辿り、なんとなく数曲聴いてみる、、みたいな、無意識パクリじゃありませんようにって祈る時間、作曲してる人はあるあるじゃないかなと思う。

 

こういう時に鼻歌を検索してくれるサービスって、あったら結構助かるんだけどなー。

ありそうでまだないっぽい(厳密にはあるっぽいけど、今のとこあんまり正確じゃないっぽい)

 

ただ、パクリがどうのと言ったけど、音楽の世界におけるオリジナルとコピーの境目って、かなりあやふやだ。

 

「優れた芸術家は真似る、偉大な芸術家は盗む」とピカソは言ったらしいけど、たしかに、他のどんな作品にも影響を受けていないポップソングなんてあり得ない。

 

例えばビルボードTOP10とかにランクインしてるような、北米圏のヒット曲のクレジットを見ると、作曲者だけで5人くらいいたりする。


5人、、、??!


と思って調べてみると、寄ってたかって1曲つくってるわけじゃなくて、その中に2人くらい、昔活躍した往年のミュージシャンの名前が紛れてたりする。


つまり、「当時の彼らの○○という曲のアイデア、いただいちゃいました!でも名前載せるし、印税あげるから、リリースさせてねッ」ってこと。

で、聴き比べてみると、なるほど〜ソックリ〜みたいな。

 

そういう曲を聴くと、潔くて楽しいなと思うと同時に、パクリとオマージュの境界線を長年渡り歩いてきた、ポップソング大国の逞しさを感じる。だって、実際良いんだもん。

 

自分は、格好よく言うと”誰にも書けないポップス”という大秘宝を追い求めて生きているタイプだけど、とっかかりのアイデアが個性的かどうかなんて、確かにどうでもよかったりするよな〜〜と思う。

 

オリジナリティというやつは、作詞しながら、アレンジしながら、メンバーと鳴らしながら、ライブでお客さんに観てもらいながら、後から少しづつついてくるものだ。

 

というか多分、自分らしさ、なんてそんなもんだ。

自力でゼロから生み出すというより、人からもらうものみたいなとこ、ありません??

 

無理して掲げる必要はない!

 

そんなもんだ!

 

ということで、冒頭の鼻歌は細かいこと気にせず、仲間入り決定!

 

と、言いつつ、CreepyNutsみたいになっちゃったら、クレジットに名前書こおっと〜

 

 

 

吉﨑